名門ミラン、イタリア代表DFの移籍阻止へ 復権目指し“例外”適用、年俸4億円超を提示か
他クラブが獲得を狙うロマニョーリ、契約延長へ全力と伊メディア報道
イタリア・セリエAの名門ACミランは、米ファンド「エリオット・マネジメント」の経営の下で選手年俸のスリム化を図りながら再建を目指しているが、イタリア代表DFアレッシオ・ロマニョーリだけは例外を適用してでも移籍を阻止する構えだという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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ロマニョーリは2015年夏に、ローマから移籍金2500万ユーロ(約30億円)で獲得した。当時20歳の若手DFに対しては期待の大きな投資だと見られていたが、稀少な左利きのセンターバックという特性もあり不動の地位を確立。イタリア代表にもコンスタントに選出される存在になった。
一方で、そのロマニョーリは他クラブが常に獲得を狙う存在になった。なかでもイングランド・プレミアリーグのチェルシーと、国内の王者ユベントスは常に獲得を諦めていないとされる。特に、ロマニョーリ加入からのミランが経営陣の交代など混乱も多く低迷していることから、タイトル獲得を目指すならミランを出るべきだという論調も根強い。
ロマニョーリの契約は2022年までだが、代理人のミノ・ライオラ氏は条件面を厳しく注視しているという。それは、エリオット・マネジメントの経営下では、選手たちに“サラリー・キャップ”と呼ぶべき年俸上限が設定されるという説が根強いからだ。
そうしたなかで、ミランの上層部はロマニョーリのみ“例外”を適用して年俸350万ユーロ(約4億2000万円)を超えるラインで契約延長を提示する構えだという。来季中に契約が延長されなければ、1年後には契約満了の1年前になってしまうため、選手が移籍を求めた場合にゼロ円での放出リスクを嫌って、移籍金を取る決断をせざるを得なくなる可能性が高い。そのため、今季終了後には正式な契約延長オファーを提示する見込みだとされた。
少なくとも個人に対する金銭的な条件では、ロマニョーリの移籍阻止へ最大限の努力を払うようだ。あとは、ミランがロマニョーリにとってプレーを継続したい価値のあるクラブである可能性を示せるかどうかが、去就に影響を与えることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)