「本物を見た」 今冬インテル加入のエリクセン、リーグ再開後の“変貌”に伊メディア注目
3-4-1-2システムのトップ下でサンプ戦に先発、鮮やかなワンツーから先制点をアシスト
イタリア・セリエAの強豪インテルは、現地時間21日に行われたリーグ再開初戦でサンプドリアを2-1で下したが、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は「我々は本物のエリクセンを見た」と称賛している。
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インテルは冬の移籍市場でトッテナムからデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンを獲得した。今季終了後には契約満了に伴い移籍金が必要ない状況だったが、2000万ユーロ(約24億円)とも言われる金額を支払ってでも、前倒しで確保したという言い方もできた。
そのエリクセンだったが、加入当初はアントニオ・コンテ監督が作り上げてきたインテルへの順応が遅れ、大きなインパクトは残せなかった。そうした中で新型コロナウイルスの感染拡大により公式戦が中断。この再開に向け、インテルとコンテ監督が用意してきたのはエリクセンをトップ下に据える3-4-1-2システムだった。
その効果はサンプドリア戦で即座に現れ、先制点はベルギー代表FWロメル・ルカクとの鮮やかなワンツーによるエリクセンからのアシストだった。他にも、試合開始早々にはオフサイドによる取り消しとなったもののゴールネットを揺らすシーンもあり、前線の機能性が高まったのが明らかだった。
そのエリクセンのプレーを記事では「思考の速さと視野の広さ。ルカク、ラウタロ・マルティネスとのトライアングルは常に相手を生かすもので、最終的なゴールのイメージを共有している。自由を与えた新たなシステムにより、我々は本物のエリクセンを見た」と絶賛した。
現代サッカーでは減りつつある明確なトップ下を置いた3バックシステムだが、コンテ監督のアプローチでは決して守備的なものに見えないのが面白さの一つ。確かな実力を持つエリクセンが最大限に生きるとなれば、今後のインテルが連勝街道を歩んで再び優勝争いに顔を出すことも不可能ではなさそうだ。