「勝負欲と非マナーは紙一重」 韓国メディア、19歳MFの退場劇に苦言「感情を統制する能力も…」
レアル戦でラモスの背後から3度キックして一発退場、韓国メディアは今後への悪影響を危惧
バレンシアに所属する韓国代表MFイ・ガンインが、現地時間18日のレアル・マドリード戦で一発退場となった行為は、現在も韓国内で議論のネタになっているようだ。
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イ・ガンインはリーガ・エスパニョーラ第29節のレアル・マドリードとのアウェー戦に、後半31分から途中出場。試合終了間際にスペイン代表DFセルヒオ・ラモスを、背後から3回にわたってキックして倒し、レッドカードを提示されて一発退場となった。
これについて韓国の経済・スポーツニュースサイト「韓国スポーツ経済」は、“勝負欲”と“非マナー”をテーマにし、19歳の至宝イ・ガンインが起こした行為の分析と今後への影響について、韓国人記者の視点としてまとめている。
「満20歳にならない若い選手でありながらも、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ほとんど試合に出られなかった。その結果、勝負欲と焦りが出てしまったと思われる。問題は今回の退場による影響だ。今後、彼の出場機会に悪影響を及ぼす可能性が高い。一時は移籍説も浮上し、チーム内での立場は彼にとって、思わしくない状況だ」
また記事では「レッドカードをもらった後、ベンチに戻る場面を見ても失望感が大きかった。中継の画面に捉えられた彼の不満気なジェスチャーと表情を見ても、怒りが収まらない姿を見せていた。イ・ガンインが深く刻み込むべきレッドカードだ」と退場した後のシーンにも触れ、自身の行為を振り返り、反省すべきと伝えている。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。