復活本田と明暗… バロテッリが中国追放へ! ミランのみならず名将クロップも三行半

トドメとなった怠慢プレー 「マリオ、この野郎!」

 バロテッリは昨季ミランから1600万ポンドの移籍金 でリバプールに移籍した。だが、リーグ戦1得点という想定外の不振と、ピッチ外でのお騒がせの数々で今季開幕前にレンタル料0円で年俸の大半もリバプールが負担するお払い箱状態でミラノに戻っていた。

 バロテッリは鬼軍曹と呼ばれるミハイロビッチ監督の指導の下で、練習態度なども変化した。だが、股関節の故障が長引き、手術を余儀なくされる不運もあった。そしてジェノア戦で事件は起きた。試合終盤で途中出場したバロテッリは、前線でのプレッシングを怠ってしまった。すると試合後、指揮官から「マリオ、この野郎!」と、ピッチ上で激怒される一幕があった。日本代表FW本田圭佑はクラブ批判と不振からスタメン落ちの日々が続いたが、地道な努力を続け、公式戦11試合連続先発。前節ジェノア戦で1得点1アシストの活躍を見せ、本拠地サン・シーロのサポーターの罵声を喝采に変えた。

 復権の本田と対照的な急降下となったバロテッリは前線から強烈なプレッシングを要求する「ゲーゲンプレス」というクロップ戦術の神髄とは、対極の怠慢プレーを披露してしまった。絶大なポテンシャルを誇るストライカーの来季行き先は中国か、トルコか。レンタル元でのキャリアも自らトドメを刺す格好となったようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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