今季初タイトルで冴え渡る森保采配 スーパーサブの浅野、ウタカ弾で後半勝負に大成功

後半一気に3得点でセロックス杯4度目制覇

 広島の森保一監督は20日、今シーズンの幕開けとなったG大阪との富士ゼロックス・スーパーカップを3-1で制したチームを讃えた。過去J1リーグを3度勝ち取った名将は、幸先良く今季一冠を達成。23日のACL初戦のホーム、中国1部山東魯能戦と27日の川崎とのJ1開幕戦に弾みをつけた。

 今季も王者広島の強さは健在だった。アデミウソン、藤本淳吾の両MFら大型補強に踏み切ったG大阪を寄せ付けず、横綱相撲で押し切った。指揮官は試合直後、笑顔でこう語った。

「まずは、これまでトレーニングしてきたことをこの富士ゼロックス・スーパーカップにすべてぶつけようと。そしてタイトルを勝ち取って広島に帰ろうと言ってきたので勝ててよかった。選手はよく頑張ってくれました」

 今シーズン初の公式戦でエースの佐藤寿人にゴールが生まれた。そして、後半ピッチに送り出した背番号10のスーパーサブ浅野拓磨もPK弾で続き、新加入のナイジェリア人FWピーター・ウタカもダメ押し弾を決めた。前半のこう着状態から後半に攻撃のギアを一気に入れた采配は冴え渡った。「本当にいい仕事してくれた。チーム全体で見てもセットプレーから点を取れたり、今年(キャンプで)これまでやってきたことを試合で発揮できて、いいスタートが切れた」と、手応えを口にした。

 

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