大黒柱ルーニー離脱の原因はファン・ハールの酷使!? またも見過ごした呪いのジンクスとは

W杯、欧州選手権の大舞台を前に酷使で故障

  特集では、ルーニーが負傷するまでのユナイテッドとイングランド代表での出場時間を算出している。05-06シーズンは4554分、09-10シーズンは3871分という数字が残っている。これを90分換算すると前者は約50.6試合、後者は約43試合分をこなした計算となる。ユナイテッドの豊富な選手層ならターンオーバーもできそうなところだが、代えが利かない大黒柱ルーニーは温存できず、疲労が蓄積されて招いた悲劇とも言えるだろう。

 ユナイテッドは18日のUEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦で、試合前にスペイン代表GKダビド・デ・ヘアが負傷欠場するアクシデントまで起きた。ルイス・ファン・ハール監督はミッティラン(デンマーク)相手に1-2の逆転負けを喫した後の会見で「これはマーフィーの法則だ」と、この現状を嘆いている。しかし30歳となったルーニーの負傷で、6月に欧州選手権を迎えるイングランド代表と今シーズンのクライマックスに突入する赤い悪魔には大きな痛手となる。

 過去の教訓を生かさずに起用し続けたオランダ人指揮官にも責任の一端があるかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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