「難しいと思う」 バルサ、2位転落危機でDFピケが“白旗” 「タイトルは手の内にない」
敵地のセビージャ戦でドロー、2位レアルとの勝ち点差を広げられず3連覇へ黄信号
3連覇を目指す王者バルセロナに、黄信号が灯った。現地時間19日に行なわれたスペインのリーガ・エスパニョーラ第30節、セビージャ戦で首位のバルサはスコアレスドローに終わり、勝ち点1確保にとどまった。この結果によって2位のレアル・マドリードに順位をひっくり返される可能性が出ており、試合後には元スペイン代表DFジェラール・ピケが優勝に向けて“白旗”とも捉えかねない弱気な発言をしたとスペイン紙「マルカ」英語版が伝えている。
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この日もバルサはエースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを中心とした攻撃を仕掛ける。しかしセビージャ守備陣の粘り強いディフェンスの前になかなかゴールを割れずにいると、前半アディショナルタイムにはメッシに激しいタックルを浴びせたDFジエゴ・カルロスと小競り合いが発生する場面も起きた。
後半に入ると、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権確保に燃える3位セビージャが反撃。後半10分にアルゼンチン代表MFルーカス・オカンポス、同12分にはFWムニル・エル・ハダディが立て続けにチャンスを迎えてフィニッシュまで持ち込んだが、バルサ守護神のドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンのファインセーブにあった。
その後も両チームはゴールを狙ったものの0-0のまま試合終了。勝ち点1を分け合う形になったが、よりダメージが大きいのはバルサだろう。
「チャンスこそ作ったけど、ゴールできなかった。セビージャはリーグ3位でトップクラスのチームだよ」
ピケは試合後のインタビューでこう相手を称えるしかなかった。レアル・マドリードが現地時間21日に行われるレアル・ソシエダ戦に勝利すれば、勝ち点で並ぶ。その場合は直接対決の結果が順位を決める基準となるため、1分1敗のバルサは2位に転落することになる。それについて問われると、ピケはこのようにも語っている。
「僕らはできる限りのことをするけど、それ(タイトル)はもう僕らの手の内にはなく(レアルが)勝ち点を落とすとは考えられない。過去2試合を踏まえてみて、難しいと思うよ」
レアルに対して皮肉を言うのが常のピケにしては、珍しく弱気のコメントだ。セビージャ相手のスコアレスドローは、優勝争いの大きなターニングポイントとなるかもしれない。