マンU“元闘将”、失点関与のマグワイア&デ・ヘアに怒り心頭 「私ならタクシーで帰らせる」
OBのロイ・キーン氏、前半の失点シーンに言及 「何年もフットボールを見てきたが…」
マンチェスター・ユナイテッドは現地時間19日にプレミアリーグ再開後初のゲームでトッテナムと対戦し、1-1の引き分けに終わった。2020年初出場のフランス代表MFポール・ポグバやポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスがコンディションの良さを見せた一方で、守備陣は不安定さを露呈。クラブOBのロイ・キーン氏はイングランド代表DFハリー・マグワイアとスペイン代表GKダビド・デ・ヘアを名指しで批判し、「私だったらタクシーで帰らせる」と怒りを露わにした。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
試合の均衡が破れたのは前半27分。トッテナムがフランス代表GKウーゴ・ロリスのロングフィードを起点に相手陣内までボールを運ぶと、オランダ代表FWステフェン・ベルフワインがスピードでユナイテッドDFマグワイアを振り切り、そのままエリア内に侵入。右足の強烈なシュートはGKデ・ヘアの手を弾いてゴールネットに吸い込まれた。
追いかけるユナイテッドは後半36分、後半途中から出場したポグバが右サイドからトッテナム守備陣をドリブルで突破。イングランド代表DFエリック・ダイアーのファールを誘発してPKを獲得した。これをフェルナンデスが決めて追いつき、引き分けに持ち込んだ。
負傷から復帰して昨年12月26日以来となるリーグ戦出場を果たしたポグバと冬の新戦力フェルナンデスのコンビがユナイテッドを牽引したが、その一方で守備面は不安を残す再開初戦となった。
そして守備陣のパフォーマンスにユナイテッドの元キャプテンである解説者のキーン氏は怒り心頭の様子だ。「あのゴール(トッテナムの先制点)に私はショックを受けた。何年もフットボールを見てきたが、あのような形でゴールを許したことに腹が立つ」と「スカイ・スポーツ」に対しコメント。ベルフワインに簡単に突破を許したマグワイアと、シュートを防ぎきれなかったデ・ヘアに苦言を呈した。
「(イングランド代表DFルーク・)ショーがヘディングして、それから前に出るなんて信じられない。マグワイアには愕然としている。代表選手があんなプレーをするなんて。ゴールキーパーにもうんざりだ。これが国際的に評価を得ているゴールキーパーだ。びっくり仰天だよ。ハーフタイムにやるべきことがあったはずだし、私がオーレ(・グンナー・スールシャール監督)だったら、何人か交代でピッチから外しただろう」
キーン氏はさらに「スパーズはOKだ。彼らはコンパクトだった。だが、マグワイアとデ・ヘアは、私だったら試合後にバスには乗せず、タクシーでマンチェスターに帰らせただろう」と2人に対して厳しい指摘を続けた。
現役時代から闘志あふれるプレーが信条だった“闘将”キーン氏。3カ月間の中断明け初戦とはいえ、同氏の目には2人のパフォーマンスは言い訳の効かないものとして映っていたようだ。