悲願のリーグ制覇へ

　ビッグクラブの次なるターゲットは、アカデミー出身の20歳レロイ・サネだと言われている。元セネガル代表のストライカーであるスリマネ・サネ氏と、1984年ロサンゼルス五輪の新体操でドイツにメダルをもたらしたレギーナ・ウェーバーを両親に持つアスリートだ。

「彼がどこまで発展するのかは誰も分からない。レロイ（・サネ）のスピードは彼の父と比較することができる。彼の身のこなしとバネは遺伝的に優れていることを証明している。彼のスピードなら100メートルのランナーになれるね。もう一人のウサイン・ボルトとしてね」

　シャルケがブンデスリーガを制したことはないが、バイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムントに次ぐ3位の観客数を誇り、ドイツ国内でも人気チームだ。そのファンの悲願であるマイスターシャーレを掲げるには、バイエルンほどの資金力のないクラブにとって、アカデミーの育成力は欠かせない。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images