開幕戦ゴールの本田圭佑が思いを激白 「もう決めたかった。何よりも決めたかった」

「本当にプロジェクトは始まったばかり」

 

「納得しているのは、チームが勝てたことですね。本当に初戦はどういった形であれ、やはり勝つことが何よりも大事だったので、それを達成できたというのは1つの目標が達成できたなっていうふうに思ってます。ただ、やはり内容っていうのは常に新たな課題がどんどん残っていきますから。新しくできても、前にできていたことができなくなったり、それは今日も出たんじゃないかなって、思うんで……。また反省ですね」

 昨季途中からミランに加入し苦しんだ本田は今季就任したインザーギ監督のもとで少しずつ手ごたえを感じているようだ。新監督に代わったことで最も変化したことを問われた本田は長い沈黙の後、「当たり前のことかもしれないですけど、プロフェッショナルですよね。毎日、24時間」と語り、「やはり、食事、睡眠。監督がよく言うのは、おまえらはサッカー選手なんだから、サッカーのことを常に考えろって」と続けた。

 昨季8位と低迷したチームを救った本田。ゴール直後、渾身のガッツポーズで喜んだ背番号10にチームメートが次々と駆け寄った。セリエA開幕戦での日本人ゴールは4人目。この一発で監督やチームメートからの信頼をさらに深めたはずだ。ただ、これは始まりでしかない。本田はクールな表情で言った。

「当たり前のようですけど、そんな質が高いチームなので、今後勝っていくんじゃないかと思っているので、チームとして続けていくことでね、毎週向上していけるんじゃないかと思っていますし、本当にプロジェクトが始まったばかりで、課題だらけなんですけど、そういったプロジェクトが始まったばかりの時って、結果がなかなか出ないのが普通なんで、その中で、今、ラッキーと言えるのかなんなのか、最近の試合で勝てたりしているんでこういう時っていうのは、本当にプロジェクトを前に進めやすい。周りを納得させながら進めることができると思う」

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング