不可欠な存在となったミラン本田 完全復活の裏にあったガリアーニCEOへの“お侘び”とは

プラティニ氏の名を挙げプライドくすぐる

 ミシェル・プラティニ氏は現在、FIFAの贈収賄問題によってUEFA会長の職務を資格停止処分となっているが、現役時代には繊細なテクニックと大胆なプレービジョンでピッチを支配し、『将軍』として名を馳せた。

 しかしガリアーニ氏が回想する通り、プラティニはユベントス加入初年度の1982-83シーズンに16ゴールをマークしたものの、戦術的かつ守備的なイタリアサッカーへの適応に苦しんだ。本田は今季ミラン3シーズン目となるが、百戦錬磨の強化責任者は批判の集まっていた背番号10を擁護しつつ、セリエAに君臨したレジェンドを名を挙げ、本田のプライドをくすぐる狙いもあったのだろう。

 ガリアーニ氏への懺悔が契機になったのだろうか、本田は13日のジェノア戦で1ゴール1アシストを記録するなど、波に乗りつつある。次に必要とされるのは、自身が誓った“違い”をピッチ上で見せ続けることかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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