横浜FMパク・イルギュ、「味わったことのない痛み」の右手骨折もさらなる成長を約束
マネジメント会社の公式YouTubeで胸中告白「しっかり自分の言葉でコメントしたい」
昨季J1王者の横浜F・マリノスは16日、正GKパク・イルギュが前日の練習中に負傷し、右手骨折で全治2カ月の診断を受けたことを発表した。リーグ再開初戦となる7月4日の敵地・浦和レッズ戦を控えるなかでチームにとって大きな痛手となったが、パク・イルギュはマネジメント会社の公式YouTubeチャンネルを通じて現在の胸中を明かしている。
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昨季、FC琉球から横浜FMへ移籍したパク・イルギュはシーズン途中に正守護神の座をつかみ、自身初となるJ1の舞台で25試合に出場。アグレッシブなポジショニングと正確な足元の技術で、アンジェ・ポステコグルー監督の“アタッキングフットボール”を最後方から支えた。
今季開幕戦にもスタメンとしてピッチに立ったなか、新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中断。横浜FMは緊急事態宣言の解除に伴い、6月1日から練習を再開したなかで、15日に右手を骨折してしまった。
パク・イルギュは、「活字ではなくて動画という形で、しっかり自分の言葉で皆様に対してコメントしたいと思い、この動画を作成しました」と動画を作るに至った経緯を説明した。
「GKメニューの1対1の練習をしている際に、シュートを右(手)で止めたんですけど、止めたと同時に指が芝に引っかかってしまって、変な感じで手がねじれて地面にぶつけてしまった。その際に当たり方が悪かったみたいで(骨が)折れてしまいました」
怪我した瞬間は「味わったことのない痛み」が走り、離脱を覚悟したという。全治2カ月の見込みだと診断を受け、当然「悔しさはある」ものの、「落ち込んでいない」と胸中を明かす。
「この2カ月、自分を高められる、進化させられる、パワーアップさせられるいいチャンス。もちろんチームに迷惑かけることは重々承知していますけど、自分にとってはプラスかもしれない。キャッチングは無理ですけど、構え、サイドステップ、ジャンプ、キックの質をかなり重点的にできる。その意味では、すごくポジティブです」
最後に、パク・イルギュは関係者やファンに向けてメッセージを送っている。
「怪我してしまったことで、チームをはじめ迷惑をかけてしまう部分があります。そこには申し訳ない気持ちがありますけど、たくさん励ましの言葉をもらうことで勇気をもらっています。今、自分ができるのは、一日でも早く復帰してピッチに立って元気な姿を見せること。頑張ってリハビリして、元気な姿を見せられるようにやっていきますので、また強いマリノスをお見せできればと思います。応援よろしくお願いします」
昨季J3からJ1優勝チームの正守護神に躍進したパク・イルギュ。今回の怪我も成長の糧にして、再びピッチに戻ってくるはずだ。