今季後半戦の自信喪失傾向から回復へ

　今季はリーグ開幕から14試合連続で先発出場を果たしていた香川だが、昨年末からはベンチスタートの機会も増えていた。2016年に入ってからは得点への関与もなく、17歳の新鋭MFクリスティアン・プリシッチらにポジションを脅かされるなど苦難の時を迎えていた。

　それでも、ドルトムントの背番号「23」は、このポルト戦でのプレーに一定の満足感を得ていたようだ。「ここ数試合、得点に絡めてなかったので、そういう意味で、ちょっと（点に）絡めただけで気分的に少し楽になった自分もいたので、攻撃の選手にとってはやっぱり得点に絡むことは、大きな意味をもたらしてくれるんだなということを心身ともに感じました」と素直な思いを明かしていた。

　チームの勝利に貢献し、のしかかった肩の荷と精神的なプレッシャーから解き放たれた小さな魔法使いはシーズン終盤のクライマックスに向けて、本領発揮を期待されている。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images