闘将を怒らせた自覚なきコメント

「オレたちは昨年、本当に素晴らしい彼を見てきた。それなのにビッグゲームの前日にナンセンスなことを言うなんて」

　キーン氏は、アザールが仏地元紙「ル・パリジャン」のインタビューで「パリ・サンジェルマンにノーということはできない。チャンピオンズリーグを取ることのできるチームだしね」という発言に憤慨したのだ。

　すでにPSGは8000万ポンド（約130億円）という巨費を投じてアザールを獲得するのではないかと報 じられていた。アザール自身は「（チェルシーを去る事を）考えていない」ともインタビュー上では語っているが、キーン氏は、そういった報道がある中で配慮に欠けたコメントを残したアザールを糾弾している。

　アザールはモウリーニョ前監督が解雇された際、責任は自信にあると謝罪のメッセージを送ったと伝えられていたが、中心選手としての自覚に欠ける行動を繰り返すようではチェルシーの復活はまだまだ遠いのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images