日韓W杯の日本代表監督、“16強”トルコ戦の悔恨 「私は間違いを犯したかもしれない」
トルシエ氏がAFC公式で2002年日韓W杯を回想、16強トルコ戦前の発言を悔やむ
2002年日韓ワールドカップ(W杯)で日本代表の監督を務めたフィリップ・トルシエ氏が、アジアサッカー連盟(AFC)公式サイトのインタビューに応じ、そのなかでトルコとのラウンド16の一戦について「私は間違いを犯したかもしれない」と語るなど、18年が経った今でも悔やんでいることがあると明かした。
ホスト国として同大会に臨んだ日本は、グループリーグ初戦でベルギーに2-2と引き分けると、第2戦のロシア戦ではMF稲本潤一がゴールを決めて1-0とW杯初勝利を手にした。その勢いに乗って続くチュニジア戦も3-0と快勝を収め、グループHを2勝1分の首位で通過。決勝トーナメント1回戦で、トルコと対戦することになった。
それまでのW杯で開催国がラウンド16に進出できなかったことは一度もなかったため、16強どころか勝ち点1すら獲得した経験のないなかで同大会に臨んだ日本代表の選手たちは、とてつもない重圧のなかでのプレーを強いられていた。そのため、トルコ戦を控えてトルシエ氏は選手たちに向かって、「我々は自分たちの目標を達成し、ラウンド16に到達した。この試合は、06年のドイツW杯に向けた準備のための最初の試合になる。君たちはもっと多くのことを見せなければならない。より多くの責任、自信、そして経験だ」と語りかけ、選手たちがこれ以上ストレスを感じないように配慮したという。
しかし、トルシエ氏は当時の自身の発言を悔いているようだ。同氏はAFC公式サイトのインタビューで、「ひょっとしたら、私は間違いを犯したかもしれない。選手たちからプレッシャーを取り除きたかったのだが、むしろより多くの責任を負わせてしまった可能性がある。監督はチームにとって重要なガイド役だが、なんでもできるわけではない。私はグループステージとは違った方法で、トルコ戦に向けた準備をしてしまった」とコメント。プレッシャーからの解放を重視し過ぎたことで、逆にトルコ戦に向けた選手のモチベーションを高めることができず、それどころか選手たちに勝敗に関する責任を押し付けてしまったのではないか、との考えを明かしている。
02年6月18日に宮城スタジアムでトルコと対戦した日本は、前半12分にコーナーキックから失点。その後は自陣で守備を固めたトルコの前に攻めあぐね、同点に追いつくことができないまま0-1で敗れた。失点した後も80分近く時間が残されていたにもかかわらず、決定的な得点チャンスをほとんど作れなかったのは、トルシエ氏が指摘したようなチームマネジメントの部分も影響していたのかもしれない。
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(FOOTBALL ZONE編集部)