乾貴士は「特筆に値する例外」と評価 AFC公式がスペイン歴代「アジアの名手6傑」選出
AFC公式サイトが特集 乾がウー・レイ、ネクナムらとともに紹介される
アジアサッカー連盟(AFC)公式サイトが、「スペインサッカーにおけるアジアの偉大な選手たち」と題した特集記事を掲載し、日本代表MF乾貴士(エイバル)もそのうちの1人として取り上げられている。
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2015-16シーズン開幕前にドイツのフランクフルトからエイバルに加入した乾は、同シーズンのリーガ・エスパニョーラ第5節レバンテ戦でリーグ戦デビューを飾り、その後リーグ27試合に出場するなどチーム内で確固たる地位を築くと、翌シーズンには日本人のリーガ最多出場記録を更新。最終節のバルセロナ戦では2ゴールを奪い、バルセロナからゴールを奪った最初の日本人選手にもなった。
こうした活躍が認められ、同サイトではオサスナでリーグ戦149試合に出場して24ゴールをあげた元イラン代表MFジャバド・ネクナム、同じくオサスナやアラベスで活躍した元オーストラリア代表FWジョン・アロイージ、中国代表FWウー・レイ(エスパニョール)ら5人の選手とともに、乾をアジアを代表する名手として選出した。
英紙「ガーディアン」などでコラムを執筆してきたスポーツジャーナリストのシッド・ロー氏は、これまで多くの日本人選手がリーガで結果を残すことができずに苦戦してきたことを考えると、乾は「特筆に値する例外」だと評価。エイバルを率いるホセ・ルイス・メンディリバル監督と良好な関係を築けたことが成功の要因だったと分析し、「乾はエイバルでの最初の2シーズンでとても良いプレーを見せた。その後のベティスでは様々な理由によって力を発揮できなかったが、それでも彼にはベティスでプレーするための十分な才能があった。エイバルという小さな町で、ダイレクトプレーを志向する監督の下で大きな成功を収めた本当にファンタスティックな選手だ」と称えた。
乾がエイバルでブレークして以降、MF柴崎岳(デポルティボ)やMF久保建英(マジョルカ)、MF香川真司(サラゴサ)、FW岡崎慎司(ウエスカ)ら多くの日本人選手がスペインでプレーするようになった。乾が他の日本人選手にスペイン挑戦の道を切り拓いたと言ってもよく、その功績は他のアジア人ベストプレーヤーと比べても遜色ないほどの大きさだろう。