ミランFW、衝撃の“飛び蹴り”で一発退場 「カラテ・キッド」と伊メディア命名

ACミランFWアンテ・レビッチ【写真:Getty Images】
ACミランFWアンテ・レビッチ【写真:Getty Images】

コッパ・イタリア準決勝のユベントス戦、ミランFWレビッチの危険なプレーが物議

 イタリアの国内カップ戦であるコッパ・イタリアは、準決勝第2戦がセリエAに先だって再開されたが、退場処分を受けたACミランのクロアチア代表FWアンテ・レビッチに「カラテ・キッド」という不名誉な命名がなされた。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が批判している。

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 コッパ・イタリアは、新型コロナウイルスの感染拡大により公式戦が中断される前に準決勝の第1戦を終えていた。セリエAの再開が6月20日に決まった一方、12日にユベントス対ミラン、13日にナポリ対インテルの準決勝第2戦を行い、17日に決勝を行う強行スケジュールが決まっていた。

 そのユベントス対ミランのゲーム、前半15分過ぎにPKを得たユベントスはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがゴール左下を狙ったものの、ミランのイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマがわずかに触ってコースを変えると、シュートはゴールポストを直撃。このこぼれ球を拾ったミランはカウンターを狙ったが、前線への縦パスをユベントスのブラジル代表DFダニーロにカットされたところ、ミランのクロアチア代表FWアンテ・レビッチが足を高く上げたまま突進して、前蹴りを入れる形になってしまった。著しく不正なファウルであるとして、主審はレッドカードを提示。数的不利になったことも響いたミランは0-0で試合を終え、2戦合計スコア1-1もアウェーゴール差で敗退した。

 このプレーを巡っては、イタリア国内のSNSでも批判やコラージュ画像が多く出回り、中でもレビッチに「カラテ・キッド」と命名したものを大きく取り上げている。記事では「こうした社会の中でサッカーのプレーが論争の種になる日常が戻ってきたのは喜ばしいこと」として、「この試合で重要なエピソードとして、ユベントスにPKが与えられたのとレビッチが退場になったこと。ユベントスに有利だと批判が起こる日常も戻った」としている。

 実際に、このゲームを裁いたレフェリーはダニエレ・オルサート氏だったが、PKの場面は微妙なハンドの判定を巡ってビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入し、退場の場面では一度イエローカードを手にしたものの、副審か第4審判のどちらかとアイコンタクトをした後にレッドカードに持ち替えていた。こうした所作もまた、“ツッコミどころ”になったのかもしれない。

 とはいえ、レビッチのプレーは「カラテ・キッド」と命名されても致し方のない、危険なものだったのは疑いようのない事実だ。無観客で行われたゲームだったが、それがSNSなどでどのように話題になっていくのかも含め、少しずつ日常が近づいてきていると言えるのかもしれない。

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