蹴春到来、浦和の新・背番号「10」が語った決意 「勝つためのサッカーを考えたい」
“爆買い”広州にも負けない
そうした思いを実現する場として、アジアを舞台に戦うAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のゲームを挙げた。グループステージでは 、広州恒大(中国)、浦項スティーラーズ(韓国)、シドニーFCと同組になった。浦和を含め、全てのチームが大陸チャンピオンとしてクラブワールドカップに出場した経験を持つ、今季屈指の“死のグループ”だ。柏木自身、その戦いにモチベーションを高めている。
「強いチームと当たりたいと思っていたので本当に楽しみ。グループステージは、こういう相手に勝ち上がってこそだと思う。アウェーでしっかりと勝ち点1を取る泥くさい試合をしていきたい。正直なところ、広州は前にすごい選手がいるというのは分かっているけど、その上で自分たちの方が強いと思っている。過去と違ってホームで開幕できるのは大きいし、いいキッカケにしたい」
昨季のアジア王者は、今季もコロンビア代表FW ジャクソン・マルティネスを“爆買い”した。その広州を恐れていないという。「原点に戻って、試合の中で笑顔が多いほど良いプレーが多かったというところに戻りたい。サポーターの熱い思いを受け止めた上で、余計なものは背中から降ろして戦いたい」と、自然体で自分らしく戦うと語った。
かねて言葉にしてきた「今の1対1で強い選手がすごいという流れの中で、身体能力が高くなくても、パスでも活躍できるというところを子どもたちに見せたい」という思いもあらためて口にした。10番を背にした浦和の“走るファンタジスタ”は、さらなる躍進のシーズンにするべく開幕を待っている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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