蹴春到来、浦和の新・背番号「10」が語った決意 「勝つためのサッカーを考えたい」
10番を背負う柏木がJリーグプレスカンファレンスに出席
浦和レッズのMF柏木陽介は今季からエースナンバーの10番を背に臨む。昨季は、日本代表に復帰するなど充実したシーズンを送ったが、18日に出席したJリーグプレスカンファレンスでは「攻撃的なボランチとして10点取れる選手になっていきたい」と意気込みを語った。
2年以上の雌伏の時を経て、昨年はバヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表に招集された。出場したゲームでもインパクトを残し、周囲からは「代表定着だね」という声も掛けられたという。しかし、本人は首を横に振って「代表に呼ばれて試合に出しても らえたのはありがたいけど、何も満足はしていない。代表定着とは思っていないし、むしろ本当にレギュラーを取るには足りてないと感じた。ただ、プレッシャーはあるけど、ここが頑張りどころだし、これからの自分が楽しみ。もっと良くなれるとも思っている」と、向上心を口にした。その一つの指標になるのが、ゴール数だろう。
「自分は攻撃的なボランチとしてやっていきたい。ボランチで10点取れる選手が、サッカー界では理想だと思う。もちろん守備も頑張った上で、そうなっていきたい」
昨季の浦和はファーストステージを制しながら、Jリーグチャンピオンシップの準決勝と、天皇杯の決勝でガンバ大阪に敗れ、国内三大タイトルを全て逃した。ミハイロ・ペトロビッチ監督が就任して以 来、毎年タイトルを争いながらも、ギリギリのところで手が届いていない。はたして、何が足りないのか。その問いかけに対し、それを見つめ直していたことを明かした。
「そのことをずっと考えているけど、分かっていたら勝てたわけだから。ただ、そういうゲームの前にみんな『楽しむ』と言うけど、それはプレッシャーの裏返しなのかなと感じる。無理に楽しまずに、緊張しても良いと思う。良いサッカーをして勝てばベストだけど、勝たなければ意味がない。勝つためのサッカーを考えたい」