FKの壁役で顔をそむけた選手に「根性なし」と激怒 元マンU主将のCL解説が話題に
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ファーディナンド氏が、イブラヒモビッチの先制FK時のミケルのプレーを断罪
パリ・サンジェルマン(PSG)のスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、16日のUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦、チェルシーとの第1戦の前半39分に低弾道FKで先制ゴールを決めた。この時、壁役に入っていたナイジェリア代表MFジョン・オビ・ミケルがボールからジャンプして逃げたために、シュートは足に当たってコースが変わりゴール右に決まった。このプレーに対し、元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏は「根性なし」と切り捨てている。
英衛星放送「BTスポーツ」の解説者を務めたかつての名ストッパーは、PSGの先制点のシーンに激怒している。
「ロッカールームでは間違いなく、お前は何をやってんだ、という話になっている。もしも、シュートに正対する根性がなければ、壁に入るな。彼はこのシーンを見返して、恥ずかしいと思うはずだ」
ファーディナンド氏はこうまくし立てている。ミケルはMFルーカス・モウラに対するファウルで、この直接FKを与えた当事者でもあった。強烈なシュート力を誇るイブラヒモビッチのシュートに怯えるように、ミケルは横に向きながらジャンプ。ボールは足に当たって軌道が変わり、先制点は生まれた。
「根性を見せないと。正面を向いて、ボールを顔面で食い止めるぐらいじゃないと」
顔面ブロックをも厭わぬ闘志を見せろ、と語った闘将の檄が届いたのか、前半終了間際にミケルは一時同点に追いつくゴールを決めた。最終的に1-2と敗れたチェルシーだったが、ミケルの貴重なアウェーゴールは逆転での8強進出に期待を持たせる一撃となった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images