マジョルカ久保、再開初戦で“古巣”バルサに0-4完敗 強烈ミドルに低弾道FKも…得点奪えず
リーガが約3カ月ぶりに再開、久保は4戦連続スタメン出場も首位相手に完敗
スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間13日、約3カ月ぶりの再開となったリーガ・エスパニョーラ第28節バルセロナ戦に4試合連続でスタメン出場。久保にとって“古巣対決”となる注目の一戦は、開始1分5秒で失点を喫する苦しい展開のなか、前半にさらに1点、後半に2点を奪われ0-4で敗れた。久保は直接FKで強烈なシュートを見舞うなど見せ場を作ったものの、首位相手の再開初戦で得点に絡むことができなかった。
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新型コロナウイルス感染拡大の影響により、約3カ月にわたって中断を余儀なくされていたリーガが、無観客試合のなかで再開された。降格圏の18位に位置するマジョルカが、空席の本拠地ソン・モイシュに首位バルセロナを迎えた。2011年から15年まで、バルサの育成組織ラ・マシアに在籍していた久保にとっては“古巣対決”となるなか、敵地カンプ・ノウで行われた昨年12月の第16節での初対決(2-5)に続いてスタメン出場。リーグ中断前からは4試合連続の先発となり、4-4-2の右サイドハーフに入った。
ここまでホームで6勝2分6敗のマジョルカだが、ファーストプレーでいきなり出端を挫かれる。ビルドアップするバルサに攻め込まれたなか、いったん久保がボールをカットするも、MFフレンキー・デ・ヨングにスライディングタックルですぐさまボールをカットされてしまう。そしてバルサ左サイドのDFジョルディ・アルバからのクロスをMFアルトゥーロ・ビダルにヘディングで叩き込まれ、マジョルカは開始1分5秒で1点を失った。
その後も押し込まれる時間帯が続いたが、前半22分に久保が魅せる。右サイドの高い位置でボールを受けると、スピードに乗ったドリブルでカットイン。目の前にいたDFロナルド・アラウホをかわしてシュートコースを作ると、左足を鋭く振り抜く。強烈なミドルシュートがバルサゴールへと飛んだが、GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの好セーブに阻まれた。
このプレー以降、リズムをつかみ始めたマジョルカが攻勢を仕掛ける。同28分には自らのクロスのこぼれ球から、久保がペナルティーエリア外から再び左足でシュートもGK正面。同30分にはゴール正面の絶好の位置でFKを獲得すると、久保がボールを抱えてこれまでキッカーを務めてきたMFサルバ・セビージャと言葉をかわす。ボールを自らセットすると、助走から左足を一閃。低弾道の強烈なシュートが飛んだがGKテア・シュテーゲンの真正面をつき、ゴールとはならなかった。
良い時間帯が続いていたマジョルカだったが、同37分に追加点を奪われる。右サイドを破られると、FWリオネル・メッシにヘディングでつながれ、最後は2月にバルサに加入したFWマルティン・ブライトバイテに移籍後初ゴールを許し、0-2で前半を終えた。
2点を追うマジョルカは、後半も右サイドの久保を中心に攻撃を仕掛けていく。後半3分、久保からMFダニ・ロドリゲスとつないで攻略しグラウンダーのクロスを送ると、走りこんだFWアンテ・ブディミルが左足で合わせたがシュートはゴール左へとわずかに外れた。
その後、バルサがメッシのチャンスメイクから決定機をつかむも、得点が生まれずに停滞。同30分には久保がドリブルを仕掛けてシュートを放つシーンを作ったが、マジョルカはゴールを奪えず、逆に同34分、アルバに決められ0-3とリードが広がった。
さらに後半アディショナルタイム、メッシに今季20ゴール目を叩き込まれて0-4で終了。勝利したバルサは勝ち点を61に伸ばして首位をキープ、敗れたマジョルカは勝ち点25のままで、降格圏脱出とはならなかった。久保はリーグ戦2試合ぶりのフル出場を果たし、カットインからのミドルシュートや直接FKで見せ場を作ったものの、古巣バルサを相手に得点に絡むことはできなかった。
(FOOTBALL ZONE編集部)