プレミア、再開後12試合で「Black Lives Matter」刻印の特別ユニ着用へ 片膝ポーズも容認決定
ユニフォーム背面の選手名を置き換えて人種差別撤廃を求める
プレミアリーグの選手たちは、シーズン再開後の最初の12試合で選手名の代わりに「Black Lives Matter」と刻まれた特別仕様のユニフォームを着用することが決まった。またプレミアリーグは選手が人種差別反対の意思を示す片膝をつくポーズを行うことも容認することになった。英公共放送局「BBC」が報じている。
アメリカで起きた警察官による黒人男性ジョージ・フロイドさん殺害事件は世界各地に大きな影響を及ぼしている。人種差別撤廃を求める運動が盛んに行われ、アスリートも一斉に声を挙げている。
多くの黒人選手がプレーするプレミアリーグでもそうした動きは加速しているようだ。新型コロナウイルスの影響で約3カ月間中断していた同リーグは17日から再開予定。そして再開後最初の12試合ではシャツの背面にプリントされる選手名が人種差別撤廃を求める運動の「Black Lives Matter」に置き換えられた特別なユニフォームが使用されることに決まった。
ネームの変更だけでなく、今季終了まで新型コロナウイルスの感染拡大のなかで奮闘するNHS(英国の国営医療サービス)スタッフへの感謝を示すハート型のバッジと共に「Black Lives Matter」のバッジがユニフォームに刺繍されることも決まった。
また、プレミアリーグは試合前に選手が片膝をつくポーズを行うことをサポートすると表明した。アメリカサッカー連盟は過去に同国女子代表選手のミーガン・ラピノーが国歌斉唱の際に行った片膝をつく行為を禁止としていたが、フロイドさん殺害事件を機に禁止措置を撤回していた。プレミアリーグでもこれが容認されることになった。
元イングランド代表MFで、現在は解説者として活動するジャーメイン・ジェナス氏は「BBCラジオ5」で「これは本当に大きなメッセージだと思う。プレミアリーグは世界でも最も力を持ったビジネスの一つだ」と人種差別問題に取り組むリーグの動きに賛辞を送った。
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(FOOTBALL ZONE編集部)