飽くなき闘争心と仲間同士の信頼で、残留を勝ち取れるか

　プレッシャーやストレスがより早い決断をしなくてはと選手を焦らせ、まだ時間があるはずなのに、他の選択肢を思慮する前に決断をしてしまう。だからと次の局面ではじっくりやろうとしたら、正しかったはずの決断を逃してしまうこともある。間違った決断をしようとしているわけではないから、選手はみんな苦しむ。

　こうなると監督やコーチにどんなアイデアがあっても、チームとしてなかなか機能しない。だからと、あれもこれもはできない。だから今は、信じた決断をチームでやり続けていくことが大切なのではないだろうか。どんな間違った決断でも、それをチーム全員で取り返すという覚悟と信念を前提条件に、大きな障害を乗り越えていこうとできるかどうか。

　一つの成功プレー、一つのゴール、一つの勝ち点、一つの勝利が、少しずつこんがらがった糸を解きほぐしてくれるのだ。綺麗なプレーはいらない。飽くなき闘争心と仲間同士の信頼で、残留を勝ち取るために戦っていくしかないのだから。