サッカー王国の熱よ、再び… 清水、“魅惑のテクニシャン”が放つタイトル獲得への思い
【中村慶太インタビュー|前編】待望のアグレッシブな攻撃的サッカーでボランチに新境地
清水エスパルスはピーター・クラモフスキー新監督を迎え、新体制で2020シーズンを迎えた。昨季、横浜F・マリノスをJ1優勝に導いたアンジェ・ポステコグルー監督の右腕としてヘッドコーチを務めた指揮官は、チャンピオンチーム同様のアグレッシブな攻撃的サッカーを標榜する。そのなかで、大きな期待を背負う1人が所属2年目のMF中村慶太だ。
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今季リーグ開幕戦となったFC東京戦、清水加入1年目の昨季に続いて開幕スタメンに名を連ねた中村だが、起用されたポジションはこれまでと大きく異なった。ボランチのMF竹内涼が怪我で離脱した影響もあり、キャリアを通じて主戦場としてきたトップ下やシャドー、2列目ではなくボランチに抜擢されたのだ。
公式戦では初めてのポジション。それでも戸惑いはなく、中村はむしろクラモスフキー監督が求めるアグレッシブな攻撃的サッカーに喜びを感じていたという。
「中学時代、ポゼッションで逆を突けみたいなサッカーで、すごく楽しかった思い出があります。アグレッシブで攻撃的なスタイルは、自分がキャリアでずっと求めていたので嬉しいです。毎日の練習が楽しいですね。新型コロナウイルスの影響でずっと練習できていなかったので、やり足りないくらいです(笑)」
チーム状況によってトップ下やウイングでの起用も考えられるが、ボランチでも“目に見える結果”を残したいと中村は見据える。イメージはプレミアリーグ屈指のゲームメーカーである、マンチェスター・シティのベルギー代表MFケビン・デ・ブライネだという。
「監督からは勝負を決める役割を求められているので、ボランチでも点を取れる選手にならないといけない。ボランチとして一番手本にしているのは、デ・ブライネです。チャンスだと思ったら前に出ていく。2ボランチなので、瞬時の判断で1アンカー、2シャドーに変えてもいいと監督は考えています。そこの柔軟さは、全体練習が始まってリーグ再開までに詰めていかないといけない部分。バランスとタイミングさえつかめれば、ボランチでも得点を取るチャンスはたくさんあると思います」