「博物館に飾っておくもの」 久保、“ほぼ角度なし”の技ありラボーナ弾に現地紙も感嘆
コーナー付近のほとんど角度のない位置からラボーナで鮮やかにゴールネットを揺らす
スペイン1部マジョルカは、現地時間13日にシーズン再開初戦で本拠地に首位バルセロナを迎え撃つ。日本代表MF久保建英にとっては2度目の“古巣対決”となるが、練習で決めた“ほぼゼロ角度”からのラボーナ弾を地元スペインメディアがこぞって報じている。
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久保は2019年夏にFC東京から名門レアル・マドリードへ完全移籍し、シーズン開幕直後にマジョルカへの1年間のレンタル移籍が決定。昨年11月10日のリーガ・エスパニョーラ第13節ビジャレアル戦(3-1)でスペイン初ゴールを決めると、一度はベンチスタートに降格するも再びスタメンの座をつかみ、リーグ戦24試合で3得点2アシストを挙げている。
マジョルカは13日のバルセロナ戦へ向けて負荷の高いトレーニングを実施。クラブ公式YouTubeチャンネルは9日、練習で久保がテクニックを披露したワンシーンを紹介した。左コーナー付近で軽快なボールコントロールを見せると、角度がほとんどない位置から軸足の裏を通してキックする“ラボーナ”を披露。見事にコントロールされたシュートはゴールネットを揺らし、久保はクールな表情でピッチを後にしている。
スペイン全国紙「AS」は、「1億2600万人の日本人の注目が集まるのは当然:クボが新しく見せたプレーは博物館に飾っておくもの」と見出しを打ち、「日本人選手が、また練習でそのレベルの高さで輝きを放った。ボールコントロールは秀逸で、美しく正確なラボーナで締めくくっている」と称賛している。
また、マドリードに拠点を置くスペイン全国紙「マルカ」も「クボ、モチベーションは最高潮:ゴールに終わりマジョルカを熱狂させるラボーナ。日本人選手はラ・リーガ・サンタンデールの再開へ向けてモーターを温めている」と言及。さらに、バルセロナ贔屓で知られるスペイン紙「ムンド・デポルティーボ」も「バルサ守備陣に警告を与えるクボのスペクタクルなラボーナ」と題し、「タケ・クボはゴールを決めたスペクタクルで体を傾けて放ったラボーナで、この日の練習に居合わせた人々を驚かせた。日本人選手はこれ以上なくモチベーションが高く、13日のバルセロナ戦で出場時間があればバルセロナ守備陣を“混乱させる”ための準備をしていると示すだけの自信を持っている」と軽快を促した。
日本のみならず、現地スペインでも“バルセロナ戦の久保”に注目が集まっているようだ。