イブラヒモビッチ、ミラン退団が確定的 クラブと異なる背景…“思惑一致”の理由は?
イブラヒモビッチはプレー継続を望まず、クラブ側もカリスマ性を排除へ
ACミランの元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、今季終了後に1年間の契約延長オプションを行使するか判断する契約となっていたが、フロント含めた新体制となったクラブと双方が求めていない状況にあり、退団が確定的となっているようだ。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じた。
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ミランは今冬の移籍市場で、米MLSロサンゼルス・ギャラクシーと昨年12月で契約が満了したイブラヒモビッチを獲得した。半年契約に双方が合意した場合の1年間契約延長オプションが付帯しているとされている。
しかしながら、ミランは来季の監督人事を巡り経営権を持つ米ファンド「エリオット・マネジメント」とアーセナルからやってきたイヴァン・ガジディスCEO(最高経営責任者)のタッグが、イブラヒモビッチ獲得に尽力した元クロアチア代表ズボニミール・ボバン氏と元イタリア代表パオロ・マルディーニ氏のOBコンビと対立。結果的にボバン氏が解任され、来季には経営サイドが推したラルフ・ラングニック氏が監督就任すると見られている。
こうした一連の流れを目の当たりにしたイブラヒモビッチは2012年夏にクラブを離れて以来の復帰だったが、「もはや自分の知るミランではない」と、来季プレーする意思はないという。一方でミラン側も、あまりにも存在感の強いカリスマFWは、スター不在でも強いチームを作れるという方向性で推し進める来季構想において不必要と考えているようだ。
求めるものが全く違うことで、両者は別の道を歩むことが確実になったとされる。パリ・サンジェルマン(PSG)などでプレーしている時期もミランに対する特別な感情を表現したことがあるイブラヒモビッチだったが、7年半ぶりに戻ったミランでのキャリアは半年で終わることになりそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)