韓国サッカー、「首筋鷲掴み」乱闘騒動 軽率行為に現地紙が苦言「努力が一瞬で崩壊」
韓国の試合で乱闘騒動が勃発、コロナ感染防止に努めるなかでの出来事に現地紙が注目
韓国で行われた6日のFAカップ2回戦の華城FC対大田コレイルの一戦で、危険タックルを発端に乱闘騒動が勃発した。新型コロナウイルスの感染防止に努めるなかでのもみ合いに、「万が一の事態に備えた努力が一瞬で崩壊した」と韓国紙「韓国日報」が苦言を呈している。
試合は2-2のまま延長戦にもつれ込み、華城FCが3-2とリードして迎えた試合終了間際に問題のシーンが起きた。直前からラフプレーが連続していたなか、大田コレイルの選手が華城FCの選手に対して危険なタックルをお見舞い。これをきっかけに両軍の選手やスタッフがピッチ内になだれ込み、乱闘騒動が勃発している。
「韓国日報」は「両チームがもみ合いを繰り広げる状況が生まれた。マスクを下げたり、脱ぎ捨てたまま、お互いを押しのけて口論を繰り広げ、一部のスタッフが相手選手の首筋を鷲掴みにした」と報じた。
ここで問題視されているのは、乱闘騒動による新型コロナウイルスの感染リスクであり、この試合に向けた感染防止策が水泡に帰した点だ。
「関係者を制限するなど、大韓サッカー協会が用意した感染防止の努力を完全に潰す事例であり、切なさは大きい。各チームが製作したマスクを着用し、取材陣を含めてすべての人が体温測定などを実施するなど、万が一の事態に備えた努力が一瞬で崩壊した」
KFA(大韓サッカー協会)のライブ用YouTubeチャンネルでは、この乱闘騒動を収録した試合映像を公開。両軍の選手とスタッフが小競り合いを起こし、近距離でもみ合う様子も捉えられている。