怒りのC・ロナウド、敵地不発の声に一発回答! エースの一撃でレアルがCL8強へ前進

周囲の雑音を黙らせる圧巻の先制弾

 しかし後半12分、ロナウドが流れを一変させる。マルセロからのパスをトップスピードで受けると、軸足の裏を通す得意の切り返しで対峙したイタリア代表DFアレッサンドロ・フロレンツィを置き去りに。ペナルティエリアへと切り込むやいなや右足を一閃すると、ローマの守護神、ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーの手を弾いてネットを揺らした。殊勲のCR7はテクニカルエリアで戦況を見守っていたジダン監督らと熱い抱擁を交わし、喜びを露わにした。

 ロナウドはこの試合の前日会見で、アウェーで4試合連続無得点に終わっていることを指摘されると、「私よりも多くアウェーで得点を挙げた選手の名前を挙げられるかい? できないだろう」と応戦した。それ以外にも宿敵バルセロナが決めた“トリックPK”の質問などが集中したことに激怒し、会見を途中で切り上げた。前半こそ対面のフロレンツィの密着マークに苦しんだものの、先制点後も際どいヘディングシュートを放つなど、周囲の雑音をその存在感で黙らせた。

 ローマも失点後にボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコ、イタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシを投入する。後半26分にはジェコのポストプレーからフランス人MFウィリアム・ヴァンクールが際どいミドルを放ち、33分にはジェコがゴールから至近距離でシュートに持ち込むなど、同点に追いつこうと食い下がった。しかしレアルは後半41分、スペイン人FWへセ・ロドリゲスのドリブルシュートがゴール左隅に決まり、2つ目のアウェーゴールと勝利を確保した。

 背番号7の一撃によって試合を掌握した白い巨人は、敵地オリンピコで「2-0」という最高の結果をものにした。サンチャゴ・ベルナベウで行われる3月8日の第2戦に、大きなアドバンテージを持って臨むことになる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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