香川真司の衝撃、「最高の瞬間」を古巣マンUが称賛 「大きなインパクトを与えた」
名将ファーガソンも認めた稀有な才能 「シンジにはとても満足していた」
なかでも香川が脚光を浴びた試合として取り上げているのが、移籍1年目の13年3月2日に行われた第28節、本拠地ノリッジ・シティ戦(4-0)だ。
0-0で迎えた前半アディショナルタイム、右サイドからのクロスを元オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシが落とし、ゴール前の香川が華麗に押し込んで先制。後半31分には、元イングランド代表FWウェイン・ルーニー(現ダービー・カウンティ)がエリア内でパスを出し、走り込んできた香川が決めて2点目をマークした。
香川の進撃は止まらない。さらに終了間際、イングランド代表FWダニー・ウェルベック(現ワトフォード)、ルーニーとつないで最後は香川が沈め、プレミアリーグでハットトリックを達成した初のアジア人選手となった。
「ハットトリックはノリッジ・シティ戦だった。シンジは至近距離からボレーシュートを決めて先制すると、ウェイン・ルーニーに見事にお膳立てされた2点目を叩き込んだ。3点目が今日のゴールで、残り3分のところで決めた」
衝撃のハットトリックで特大のインパクトを与えた香川は、ユナイテッド1年目にリーグ戦20試合に出場し、6得点3アシストの結果を残した。このシーズンを最後に監督業から退いたファーガソン氏だが、クラブ公式は「シンジにはとても満足していた。彼は上手く馴染んでくれたし、私たちと一緒に居心地よく感じてくれていた」というコメントを紹介している。