20歳のドイツ代表MFザネがイニエスタの後継者候補

　リーガ・エスパニョーラ首位に立つバルセロナが、来季に向けた補強策としてシャルケのドイツ代表MFレロイ・ザネを極秘視察した。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が報じている。

　2月12日に行われたブンデスリーガ、マインツ対シャルケをバルセロナの強化担当であるロベルト・フェルナンデス氏と、同氏の右腕として知られるアルバーノ・オルテガ氏が極秘視察に訪れた。2人のお目当ては、20歳ながらドイツの名門でレギュラーポジションを確保しているザネだった模様だ。

　この試合でザネは先発メンバ―として名を連ね、後半39分までプレーした。シャルケは1-2で敗戦したものの、20歳のアタッカーは後半1分に後方からのロングボールにタイミングよく飛び出してゴールの起点となるラストパスを送るなど、存在感を発揮した。

　シャルケ下部組織史上の最高傑作との呼び声も高いザネは、セネガル代表でプレーしたスレイマニ・ザネ、そしてレジーナ・ウェーバーという元新体操選手を両親に持つサラブレッドで、2014-15シーズンから日本代表DF内田篤人も名を連ねるトップチームの一員となった。親譲りのしなやかな身体を生かしたドリブルが最大の持ち味だが、今季リーグ戦では21試合5得点と、元オランダ代表FWヤン・フンテラールに次ぐゴール数を記録した。フィニッシュの局面でも大きく成長を遂げている。