ゲッツェが「大好きだ」 恩師クロップ、ドルトムント退団の愛弟子“復活”に期待
今夏の去就が注目されるゲッツェ、新天地での活躍をクロップ監督が期待
今シーズン限りでドルトムントから退団することが発表された元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェについて、同選手の恩師にあたるリバプールのユルゲン・クロップ監督が言及した。ドイツメディア「SPORTBUZZER」が報じている。
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ドルトムントの下部組織で育ったゲッツェは、2009年11月21日に行われたマインツ戦でプロデビューを果たすと、当時ドルトムントの指揮を執っていたクロップ監督の下で才能を開花させ、2度のリーグ優勝を果たしたチームの主力として活躍。14年ブラジル・ワールドカップ決勝では、ドイツを4度目の世界一に導くゴールを決めるなど、同国を代表する選手へと成長した。
しかし、16年にバイエルン・ミュンヘンから復帰して4シーズン目となる今季は、チーム内のポジション争いに敗れて出場機会が激減。今年5月には、ドルトムントのスポーツディレクターを務めるミヒャエル・ツォルク氏が、ゲッツェの今季終了後の退団を発表していた。
同選手の動向は、今夏の移籍市場で大きな関心を集めており、クロップ監督も事の成り行きを注視している1人のようだ。衛星放送「スカイ・スポーツ」ドイツ版の取材で、ゲッツェについて尋ねられた同監督は、「より多くの出場機会を得るためにクラブを去ると決めたことは、とても良い判断だったと思う。今のドルトムントにはクオリティーの高い攻撃的な選手が揃っているから、現状を変えるのは明らかに難しい」とコメントし、退団を選んだゲッツェの決断に理解を示した。
ただし、クロップ監督は依然としてゲッツェのポテンシャルを高く評価してもいる。同選手がかつてのような輝きを取り戻すために必要なことは何かと問われると、同監督は「いつもどおりにプレーするだけで大丈夫だよ。試合に出続けていれば、また昔のマリオ・ゲッツェが見られるはずだ」と答え、十分な出場機会が得られれば本来の質の高いパフォーマンスを出せるとの考えを明かした。
さらに「私は彼のことを優秀な選手だと思っているし、人としても素晴らしい青年だ。彼のことが大好きなんだ」と同選手への変わらぬ愛情も口にして、新天地での巻き返しに期待していた。
慣れ親しんだクラブを再度離れることを選んだゲッツェだが、同クラブ下部組織の“最高傑作”と呼ばれた名手の復活を望むサポーターは多く、クロップ監督もそのうちの1人なのかもしれない。