久保建英、フィジカルの完成形 その鍵は“お尻”にあった!?…恩師が指摘「理想はメッシ」
プロトレーナーの木場氏、細かいタッチのドリブルを支える要素に注目
マジョルカの日本代表MF久保建英は今季、リーガ・エスパニョーラ1部で24試合出場3得点を記録し、スペインの地で順調な歩みを続けている。現地時間13日のリーグ戦再開初戦ではバルセロナと対戦するなか、久保を長年指導するプロトレーナーの木場克己氏(COREトレSTUDIO)は、その将来像を展望。「理想はメッシになるのかもしれません」として、その理由についても語っている。
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久保は昨夏、FC東京からスペインの名門レアル・マドリードに完全移籍。シーズン開幕後にマジョルカへの期限付き移籍が決定した。当初は出場機会に恵まれない時期も過ごしたものの、次第に出番を増やして結果を残すと、新型コロナウイルスによるリーグ中断前にはレギュラーの座を確保している。
現在は新型コロナウイルスの影響による自宅待機期間が終わり、マジョルカでの練習を再開。リーグ戦再開初戦となるバルセロナ戦に向けて、着々と準備を進めている最中だ。
スペイン1年目での久保の“進化”について、小学5年生の頃からトレーニング指導に当たる木場氏は「建英の育ったところは脇腹とお尻、首、あとは膝周り」と指摘。フィジカル強化の観点から将来的な“理想像”を尋ねると、「体幹がどうこうと言うよりも、むしろ彼の武器であるドリブルに関するところ」と前置きしたうえで、次のように持論を語った。
「彼はドリブルの時に細かいタッチをしています。例としてメッシは(足元から)45cm以内でドリブルするらしいんですが、(メッシは)後ろから見てもお尻の筋肉がすごく発達している。メッシや建英のように細かいタッチ数で前に進むドリブラーは、お尻の筋肉がしっかりしている証拠。ボールを蹴る時の脇腹の筋肉と、お尻の筋肉を鍛えていかないと、今のプレースタイルが変わる可能性があります。そう考えると、理想はメッシになるのかもしれません」
いわゆる“ボールが足に吸い付く”ようなドリブルを実現し、相手DFからボールを取られにくく、細かな方向転換で翻弄するプレースタイル。世界最高とも謳われるバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとは明確な類似点があり、まだその域には達していないとはいえ、フィジカル面から見ても片鱗を見せつつあることは確かなようだ。