ストレッチ動画で“講師”も担当 INAC吉田凪沙がピッチ外で見せる女子アスリートの顔

INAC神戸レオネッサMF吉田凪沙【写真提供:INAC神戸レオネッサ】
INAC神戸レオネッサMF吉田凪沙【写真提供:INAC神戸レオネッサ】

教員免許を持ち、丁寧で分かりやすい解説が好評でストレッチ動画は再生2万回を突破

 なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部INAC神戸レオネッサは、新型コロナウイルスの影響で全都道府県を対象に発令されていた緊急事態宣言の解除を受け、6月1日からトップチーム・アカデミーの活動を再開させた。リーグ開幕が2カ月以上延期となる間、情報発信だけでなく啓発動画や「洗えるINACマスク」の作成、選手によるインスタライブなど様々な試みを行ってきた。

 そのなかで最も反響が大きかったのが、4月19日にINAC公式YouTubeチャンネルで公開された「1日5分で出来る! かんたん全身ストレッチ」動画だ。外出自粛による運動不足に向け「在宅ワークで凝り固まった体をほぐしてください」という思いを込めて作成。このインストラクター役に、INAC加入2年目のMF吉田凪沙が抜擢された。首、肩、腰、太もも裏、ふくらはぎなどのストレッチ・体操を計5分54秒にわたって丁寧に分かりやすく解説・実演している。

 もともとはスポンサーに向けたコンテンツだったが、その後に一般公開すると瞬く間に視聴回数が増え、2万回を突破。これはクラブの企画動画の中で過去一番の数字だという。「自分では(視聴回数の)数字が凄いのか分からなくて」と苦笑する吉田。今回、吉備国際大で教員免許を取得した経験も生きたという。

「教員免許は、大学に行ったなら取れる資格は全部取りなさいと母親に言われて取りました(苦笑)。でも、教育実習とか自分にとってプラスになることはたくさんあって、免許を取ったか取ってないかでいろんな物の見方が変わってくるのかなと思っています。ストレッチのメニューはトレーナーの方にお任せして、説明する言葉はある程度自分で考えて、相談しながら決めました。正しい姿勢を保って、正しい実践方法をできるだけ簡単な言葉で分かりやすく手短に説明することを心掛けました」

 INACでは、日ノ本学園高で吉田と同期だったMF八坂芽依、在籍9年目を迎えるMF仲田歩夢らが情報発信・ファンとの交流に積極的な姿勢を見せてきた。吉田自身も、「少しでもみなさんの役に立てたら」「良いおうち時間を過ごせてもらえたら」との思いでクラブの取り組みに参加。周囲からの反響は少なくなかったという。

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