マンCスターリング、人種差別問題に行動の必要性主張 「抗議だけでは何も変わらない」

「僕らが共感して、会話できる存在が少ないんだ」

 スターリングは事例として元イングランド代表選手たちの引退後のキャリアを比較している。

「フットボールクラブの監督を見てみよう。スティーブンジェラードやフランク・ランパードのような選手たち、ソル・キャンベルやアシュリー・コールのような選手たちがいる。彼らはそれぞれ素晴らしいキャリアを歩み、イングランド代表でプレーしていた。同時に、彼らはそれぞれ最高レベルで指揮を執るためのコーチングバッジを取得したが、適切な機会を与えられていない2人はどちらも黒人の元選手(キャンベルとコール)だ」

 ランパードは古巣のチェルシー、ジェラードがスコットランドの名門レンジャーズでトップチームを率いているのに対し、キャンベルはマックルズフィールドやサウスエンドなど下部リーグでの監督を歴任し、コールは昨年からチェルシーのU-15のコーチとなった。

 スターリングはこうしたBAMEの人たちが、より重要なポジションで登用される機会が与えられるべきだと指摘。「ただ片膝をつくだけでなく、それぞれにふさわしいチャンスを与えられるべきだ」と抗議だけにとどまらない行動の必要性を語っている。

「プレミアリーグには500人もの選手がいて3分の1は黒人選手なのに、ヒエラルキーにもコーチングスタッフの中にも僕らの代表者はいない。僕らが共感して、会話できる存在が少ないんだ」

 2018年のFA(イングランドサッカー協会)の発表では、BAMEの人々で指導的役割に就いた人の割合は全体の5%、コーチングスタッフでも13%だった。計画では2021年までにそれぞれ11%、20%まで増やすことを目標にしているという。イングランドサッカー界に大きな変化はもたらされるだろうか。

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(FOOTBALL ZONE編集部)

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