ブラジルサッカー連盟、日本も立候補中の23年女子W杯開催地招致レースから撤退発表
新型コロナウイルスの感染拡大による混乱もあり、政府から金銭的な補償を得られず
ブラジルサッカー連盟(CBF)は現地時間8日、日本も立候補している2023年女子ワールドカップ(W杯)の開催地招致レースから撤退することを公式サイトで発表した。
オーストラリアとニュージーランドの共同開催、ブラジル、コロンビア、日本がそれぞれ単独開催で立候補。国際サッカー連盟(FIFA)は6月25日にオンラインで実施する理事会で投票を行い、開催地が決まると見られていた。
しかし、ブラジルはジャイール・ボルソナーロ大統領の経済優先を打ち出した政策もあり、新型コロナウイルスの感染が拡大。感染者数はアメリカに次ぎ、70万人に迫る勢いを見せている。この状況で政府はCBFに対して女子W杯開催における金銭的な保証はできないと通達し、招致レースから撤退することになった。
このため、CBFは同じ南米から立候補しているコロンビアに協力する方針を固めたという。近年、2014年に男子W杯、16年にリオデジャネイロ五輪、19年に南米選手権(コパ・アメリカ)を開催してきたブラジルだったが、今回の女子W杯は断念する運びになった。
女子W杯は2023年大会から32チーム参加に拡大される。その最初の大会となるだけに、開催会場の増加や移動、運営プロセスなども今までより大掛かりなものとなる。現在の社会情勢から3年後の状況を正確に予想することは困難だが、日本にとって初となる女子W杯の開催に向けて可能性はやや高まったかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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