ラ・リーガ会長が再開プランで“仮想現実”の使用を示唆 「リアルなサウンドで楽しめる」
テバス会長は早期の「観客あり」を希望も、「健康面での問題が発生する」と葛藤
スペインのラ・リーガは6月11日の再開が迫り、各クラブの準備が最終段階に入っている。そのなかでリーガのハビエル・テバス会長がスペインのテレビ番組に出演し、早期の観客を入れた試合を想定しつつ、AR(拡張現実)のテクノロジーの使用も念頭に入れているという。スペイン紙「AS」が報じた。
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リーガは新型コロナウイルスの感染拡大が徐々に収まってきたなか、6月11日からの39日間で各クラブ11試合をこなすという超ハードスケジュールとなる。テバス会長はスペインテレビ「Movistar+」の番組「Volver es Ganar」で、「数多くのことを念頭に入れ、プレーする時が戻ってくると信じていた。困難だったが、それは成功した」と再開に向けて順調であることを示しつつ、このようにも話している。
「可能であるならば、スタジアムにファンを入れる必要がある。それは各クラブの経済復興においてとても重要。ただし可能な場所でも依然として健康面での問題が発生する」
当面の間は無観客での開催が決まっているものの、クラブの経営面を踏まえるとファンをスタジアムに入れる可能性を模索しているようだ。その一方で映像を通してみるファンについて「この数週間で視聴者との接触があり、アジアのファンが増えていることが判明した」と、日本代表MF久保建英や韓国代表MFキ・ソンヨン(ともにマジョルカ)、中国代表FWウー・レイ(エスパニョール)、日本代表MF乾貴士(エイバル)らが所属する効果も大きいと見ているようだ。
そのため「視聴者はゲームをリアルなサウンドで楽しむことができる。テストとして実際の公式戦、エイバル対レアル・ソシエダで試している。EAスポーツと協力して、優れた仮想現実を実現できた」と、サッカーゲームの『FIFA』シリーズで知られる同社のテクノロジーを有効活用し、現実に近いなかでの観戦環境を作るとしている。
厳戒態勢下でのサッカー開催となるのは確実だが、どのように新たな観戦環境を提供していくかも今後のテーマとなりそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)