ミランで輝く本田に恨み節 銭ゲバの古巣CSKA会長「あの日本人は我々を混乱させた」

移籍金ゼロでのミラン行きに今の激怒 裏切り者の批判も

 先週末のジェノア戦で1ゴール1アシストの活躍を見せ、加入以来初めてとなるセリエAのベストイレブンに名を連ねたACミランの日本代表FW本田圭佑。日に日にイタリアメディカらの評価も高まっているが、復権ぶりを苦々しい思いで見つめる存在がいるようだ。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が、本田の前所属チームであるCSKAモスクワのエフゲニー・ギネル会長の恨み節を伝えている。

「本田は、我々が唯一金銭を得ることなく放出した選手だ。あの日本人は、我々を混乱させたんだよ。彼は、我々に対して契約を延長するつもりだと言ってきた。だが、いつの間にかミランと契約したなんて言ってきたんだ。これが、我々と彼の間に起こった事実だよ」

 ギネル会長は本田を二枚舌であると批判し、裏切り者だと語っている。本田は2010年の1月に4年契約でCSKAモスクワに加入し、その契約が切れた14年1月にミランへ渡った。13年夏の移籍市場でミラン移籍が浮上したが、半年間の契約が残る本田に対する移籍金で合意せずに破談。その後、本田はいわゆる“ゼロ円移籍”でミランに移籍するが、その半年間に起こったことが許し難いとギネル会長は語っている。

 本田という大きな魚を逃したギネル会長が歯噛みする姿が浮かんでくるような恨み節となっているが、それもまた本田が存在感を増している証拠でもある。次節は敵地で2位ナポリとの上位直接対決が待ち、月曜日のナイトゲームに関わらずすでにチケットは40000枚が売れ、試合までには完売の見込みだという。イタリアでも注目の一戦で、本田はさらなる活躍を見せたいところだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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