イブラが「赤ちゃん軍団」チェルシーにリベンジ弾! CL決勝T初戦はPSGが2-1勝利

強烈な低弾道FKが突き刺さり先制ゴール

 17日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦が行われ、2013-14シーズンと14-15シーズンに続き、3年連続での対決となったパリ・サンジェルマン(PSG)対チェルシーのファーストレグは2-1でPSGが勝利した。

 前半、主導権を握ったのは本拠地パルク・デ・プランスの大声援をバックにつけたPSGだった。3分、イタリア代表MFマルコ・ヴェラッティがアウトにかかるミドルシュートでチェルシーのベルギー代表GKティボー・クルトワの守るゴールマウスを脅かす。5分にはブラジル代表MFルーカス・モウラが再びミドルを狙うなど、ホームチームが果敢な姿勢を見せた。

 一方でチェルシーは、カウンターに活路を見出す。23分、左サイドからのクロスにゴール前のスペイン代表FWジエゴ・コスタが合わせ、ヘディングシュートを放つ。GKケビン・トラップが右手でボールの軌道を変えると、ポストに直撃。PSGは間一髪失点を逃れた。

 その後、PSGの大黒柱でスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが本領を発揮する。39分、ルーカスの突進によって得たゴール正面約23メートルの直接FKで、キッカーのイブラヒモビッチは右足で強烈な低弾道シュートを放つ。チェルシーの壁に当たったボールは軌道を変えてゴールネットに突き刺さった。

 カリスマにとってはリベンジ弾となった。昨年3月のCL16強でのチェルシーとの第2戦では、前半31分に相手MFオスカルへのファウルで一発退場を余儀なくされた。リプレーを見れば、オスカルが大げさに倒れこんだダイブであることは明らかだったが、チェルシーの9選手が主審やレッドカードを受けたイブラに駆け寄り、このプレーを批判。判定に影響を与えようとした。

「最悪なことは、私がカードをもらった時にチェルシーの選手全員が群がってきたことだ。たくさんの赤ちゃんが周りにいるみたいだったな」

 この試合は2戦合計3-3でPSGが勝利。アウェーゴールで8強進出を決めていたが、カリスマはチェルシーの品格を欠いた所作を「赤ちゃん」呼ばわりしてバッサリ切り捨てていた。当時チームを率いたジョゼ・モウリーニョ元監督ですら、退場処分の撤回と準々決勝での出場を求めるほどだった。

 試合はその後、前半終了間際のラストプレーで、チェルシーが同点に追いつく。MFウィリアンの右CKを、ニアサイドのコスタがバックヘッドですらすと、ゴール前でフリーになったナイジェリア代表MFジョン・オビ・ミケルが太ももでトラップしてから素早く蹴りこみ、貴重なアウェーゴールを奪い取った。

 

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