日韓W杯、「笑いを誘う」罰金71万円ダイブ再脚光 「タイソンに殴られたように…」
2002年大会のトルコ戦、ブラジル代表MFリバウドが披露した行為に罰金71万円
2002年の日韓ワールドカップ(W杯)はブラジル代表が2大会ぶり5回目の優勝を飾った。日韓大会のなかで印象に残るシーンを海外メディアがピックアップし、「笑いを誘うダイブは日韓ワールドカップで最も衝撃的」と決定的瞬間に再び脚光を当てている。
英メディア「スポーツ・バイブル」は「この日。リバウドの笑いを誘うダイブは、2002年日韓ワールドカップで最も衝撃的」と特集。2002年6月3日、韓国で行われたグループリーグ初戦、ブラジル対トルコ(2-1)のシーンを取り上げた。
後半アディショナルタイム、リードするブラジルが右CKを獲得した際、トルコ代表DFハカン・ウンサルは、早く始めてほしいとばかりにリバウドに向けてボールを蹴った。これが膝付近に当たると、リバウドはおもむろに顔を抑えて転倒。まるで顔面にボールが直撃したような演技を見せて話題となった。
「ボールはリバウドの膝に当たったが、マイク・タイソンに殴られたように顔を押さえて倒れ込んだ。ウンサルは(2枚目のイエローカードを受けて)レッドカードが出されたが、論争は始まったばかりだった」
ブラジルが最終的に大会を制したが、リバウドのこの行為をFIFA(国際サッカー連盟)は問題視。後日、悪質なシミュレーションと判断されて、5180ポンド(約71万円)の罰金を科されている。
記事では「リバウドは2002年ワールドカップを優勝メダルで締めくくったが、FIFAから罰金を科され、騙したとのレッテルを貼られたほどの恥知らずのプレーから始まった」と指摘している。リバウド本人は「僕は被害者であり、罰金を科された側だ。明らかにボールは顔に当たっていないが、それでも僕は被害者だった」と弁明したという。
卓越したスキルでブラジル代表の10番も背負った魔術師だが、日韓W杯でのダイブは輝かしいキャリアの汚点と言えるのかもしれない。