「ドイツ史上最もスペクタクル」 名将クロップも絶賛、幻惑ドリブラーの“ゴラッソ”再脚光
フランクフルト時代のオコチャがGKカーンを相手に沈めた一撃にフォーカス
1963年に創設されたブンデスリーガでは、過去に多くの魅力的なゴールが生まれてきた。現在リバプールを率い、世界で最も著名なドイツ人指揮官と言えるユルゲン・クロップ監督は、そのなかでも元フランクフルトの元ナイジェリア代表MFジェイ・ジェイ・オコチャが決めたゴールを“ベスト”に認定。フランクフルト公式も反応して当時の動画を公開し、「信じられないダンス」と反響を呼んでいる。
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クロップ監督は英紙「ガーディアン」のインタビューで、1993年にオコチャがカールスルーエ戦で決めたゴールを「ドイツサッカー史上最もスペクタクルなゴール」と称賛。フランクフルト時代のオコチャが、後にバイエルンやドイツ代表で活躍することになるGKオリバー・カーンを相手に沈めた一撃となっている。
相手のペナルティー内でボールを持ったオコチャは、ゴールマウスから飛び出して対応するカーンと対峙しながら左右のキックフェイントを連発。帰陣したDF陣もフェイントの連続で翻弄すると、最後は左足で冷静にシュートを放った。カーンをはじめとする守備陣はシュートのタイミングが見定められず、DF陣はほぼ“棒立ち”、カーンもワンテンポ遅れての反応となり、見事にゴールネットを揺らしている。
フランクフルト公式ツイッターは「リバプールの監督に我々みんなが賛同する」と綴り、オコチャの伝説的なゴール動画を公開。「信じられないダンス」「途方もなく素晴らしい」と称賛のコメントが集まり、米スポーツ専門局「ESPN」公式ツイッターが動画を紹介した投稿にも「恐怖の7秒間」「カーンを破るのは簡単ではない」と賛辞が寄せられていた。
現役時代のオコチャは相手を幻惑するドリブルで鳴らし、後にはパリ・サンジェルマンやボルトンで一時代を築いた。クロップ監督も手放しで称賛する一撃は、そのプレースタイルを存分に体現した“ゴラッソ”だと言えるだろう。