「後半に強い」ミラン本田の姿をデータで検証 ”受け手”としての信頼が衝撃弾を導く

1得点1アシストのジェノア戦 後半に入って際立った積極性

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、14日に行われたセリエA第25節ジェノア戦で前半5分にFWカルロス・バッカの先制点をアシストし、後半19分には30メートル強の位置からゴールネットを揺らす圧巻のミドルシュートを叩き込んだ。ミランの2-1勝利には、背番号10の獅子奮迅の働きがあったが、欧州のデータ解析会社「Instat」による数字をチェックすると、「後半に強い本田」の姿が浮き彫りになってきた。

 4-4-2システムの右サイドハーフで先発し、公式戦連続スタメン出場を「11」に伸ばした本田は、試合終了のホイッスルが鳴るまでに計84回のプレー機会があった。具体的な数字を見てみると、パス成功数は42本中34回(81%)など、ほかの選手と比べて突出したものではない。しかし前後半で区分してみると、後半に入って以降のタフネスさが見えてくる。

 例えば前述したパス数は前後半ともに成功率81%だったものの、前半の16本中13本成功に対して、後半は26本中21本を成功させている。特に前方へのパスは前半が14本だったのに対し、後半は8本増えて22本となっている。

 さらに相手ディフェンスとの1対1の勝負に持ち込んだプレーも、前半の6回から後半には8回と増加。成功数こそ同じ3回ずつだが、積極的な姿勢が増したことが驚愕のスーパーミドルを呼び込んだと言えるだろう。

 

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