ブンデスリーガ、“人種差別抗議メッセージ”に処罰なし 複数選手の行動を受けて明確化
ドルトムントMFサンチョらが黒人差別に抗議の意思を示す
ドイツサッカー連盟(DFB)は3日に、再開されたリーグ戦の際に黒人差別への抗議メッセージをアンダーシャツなどに記載してアピールした選手に対し、処罰は行わないことを明言した。
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このムーブメントは、5月25日にアメリカ・ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に首を押さえつけられて死亡した事件に端を発したもの。アメリカ国内では大規模な抗議デモなどが連日行われ、スポーツ界でもF1世界チャンピオンのルイス・ハミルトンや男子テニスのノヴァク・ジョコヴィッチ、ラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラーが抗議活動に参加するなど大きな動きになっている。
そうしたなかで、ドルトムントのイングランド代表MFジェイドン・サンチョは試合時に、「ジョージ・フロイドのために正義を」というメッセージを記載したアンダーシャツをアピールして物議を醸した。試合中には通常のサッカー競技規則に照らし合わせてイエローカードが提示されたが、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が処分はふさわしくないと言及する事態にもなっていた。
他にも同じドルトムントのDFアクラフ・ハキミやシャルケのDFウェストン・マケニー、元フランス代表DFリリアン・テュラム氏を父に持つボルシア・メンヒェングラートバッハのFWマルクス・テュラムも抗議の意思を示した。それらを含めた行為に処罰を与えないことがDFBによって保証された。
多くの黒人選手たちが活躍するサッカー界でも人種差別問題は根強く話題に上るが、それに対する抗議の声を抑え込むようなことはしないという一つの答えが示された格好だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)