バルセロナ会長、給与70%カット合意の選手に総額12億円の“追加リクエスト”を提示
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クラブスタッフに割り充てるはずのカット分は宙ぶらりん 一部の従業員を一時解雇
バルセロナの選手たちは今年3月、新型コロナウイルスの感染拡大によるクラブの経済難を支援するために、給与70%カットで合意した。しかし、クラブ側はさらなるコストカットを求めているようだ。英紙「デイリー・メール」が伝えている。
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バルセロナの選手たちはコロナ禍のクラブ支援と、選手以外のクラブスタッフへの給与支払いを助けるために、大幅な給与削減に合意している。しかし、スペイン紙「AS」によると、クラブのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は5月23日にトレーニング施設を訪れ、追加で総額900万ポンド(約12億円)程度の給与カットを、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシを含む選手たちに求めたという。
ただ、バルセロナ上層部の言動を受けて、クラブ内では緊張が高まっている。選手たちは当初、給与カットに合意した分はクラブスタッフへの支払いに充てられると考えていた。しかし、実際にはクラブはスペインのERTE(一時的雇用調整)を実施し、一部の従業員を一時解雇したのだ。
今季を再開するのか、または打ち切りにするのかも決まっていない時期に決定したことや、バルトメウ会長が今年の収益が大台10億ユーロ(約1216億円)を上回る勢いで軌道に乗っているとし、「2月までは予想を超える収益率を記録していた。クラブ史上最高のレートだった」と話していたことなども、クラブ内部の空気が張り詰める要因の一つになっているようだ。
選手側は今回の要求にまだ回答していないというが、果たして追加の給与カットを受け入れるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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