大会史に残る逆転劇! マンU3冠達成の瞬間に再脚光「忘れられない」「偉大なチーム」
1998-99シーズンのCL決勝を大会公式SNSが回顧 「想像を絶する勝利」に反響
イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドは、1998-99シーズンにプレミアリーグ、FAカップ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の3冠、通称“トレブル”を達成した。当時のCL決勝を大会公式SNSが回顧。“カンプ・ノウの奇跡”と呼ばれる劇的な幕切れが改めて反響を呼んでいる。
名将サー・アレックス・ファーガソンに率いられたユナイテッドは当時、主将の元アイルランド代表MFロイ・キーン、元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム、同MFポール・スコールズ、元ウェールズ代表FWライアン・ギグス、元デンマーク代表GKピーター・シュマイケルら好タレントを擁し、リーグ戦を独走して制覇。FAカップでもニューカッスルを破ってタイトルを手にして、3冠を懸けたCL決勝バイエルン戦に臨んだ。
試合は前半6分に元ドイツ代表MFマリオ・バスラーのゴールでバイエルンが先制。ユナイテッドは1点が遠く、0-1のまま後半アディショナルタイムに突入した。敗色濃厚となるなかで獲得した左CKには、シュマイケルも攻撃参加。するとベッカムのキックをバイエルン守備陣がクリアし切れず、ギグスが放ったシュートを元イングランド代表FWテディ・シェリンガムがコースを変えてゴールに流し込み、土壇場での同点弾を決めてみせた。
そして勢いに乗るユナイテッドに、再びCKのチャンスが訪れる。やはりベッカムのキックから、シェリンガムがニアサイドのヘディングですらし、最後は現ユナイテッド指揮官の元ノルウェー代表FWオレ・グンナー・スールシャールがフィニッシュ。鮮やかな逆転劇でバイエルンを2-1と下したユナイテッドは“トレブル”を達成し、この一戦は開催地の名称から“カンプ・ノウの奇跡”として歴史に刻まれることになった。
CL公式インスタグラムは「シェリンガムとスールシャールのゴールでユナイテッドが想像を絶する勝利」と綴り、2本のゴール動画を公開。コメント欄では「過去最高」「絶対に忘れられない」「素晴らしい夜」「偉大なチームだった」と当時を思い返す声が多く寄せられていた。
ファーガソン監督の退任後は苦しい時期の続くユナイテッド。当時を知るスールシャール監督の下、復権することができるだろうか。