日本初の女子プロリーグ、2021年に秋春制で開幕決定 名称「.WEリーグ」、6~10チームで始動
21年にWEリーグを新設、なでしこリーグの上位に位置 最低年俸も設定
日本サッカー協会(JFA)は3日、日本初の女子プロサッカーリーグとなる「.WEリーグ」を2021年秋に開幕することを発表した。オンライン記者会見には田嶋幸三会長、佐々木則夫女子新リーグ設立準備室長、なでしこジャパン(日本女子代表)の高倉麻子監督、今井純子女子委員長が出席。新リーグは秋春制を採用して、1年目は6~10チームでスタートする。参入クラブは今秋に決定する予定となっている。
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女子サッカー界が大きく変わる。JFAが日本初となる女子プロの新リーグ、「.WE リーグ(Women Empowerment League)」を設立することを発表した。なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)の上位に位置する日本女子サッカー最高峰のリーグで、今秋に参入クラブは決定する見通しで、6~10チームによってスタートを切る。秋春制を採用し、翌年5月頃にシーズンを終える予定。ホーム&アウェー方式による総当たり戦で、当面はリーグを安定させるため降格は実施しない。また最低年俸が設定される。
ビジョンとしては、なでしこジャパンをはじめ「世界一の女子サッカーを」。2つ目に「世界一アクティブな女性コミュニティへ」。最後に「世界一のリーグ価値を」という3本柱を掲げる。そのなかで「.WEリーグ」と新名称に用いられる「.(ドット)」について、佐々木室長は「サッカーボールや日の丸をモチーフにしたもの。企業と連係することなどを目指してドットのように馴染む、つながることをイメージしている。女子プロリーグから雇用が生まれて生き方の選択枠を広げていく」と説明した。
秋春制を採用する理由としては、今井委員長が「代表チームが良いパフォーマンスをするためには、世界のスケジュールに合っていたほうが望ましい。海外から指導者や選手の行き来もスムーズ」と言及。世界を目指すうえで、新しい制度を採用することとなった。
また、高倉監督は選手にメッセージを送った。
「忘れてはいけないのは、選手が覚悟を持ってこのリーグに臨むということ。大好きなサッカーをグラウンドで表現し、応援していただく、夢を与えたり、元気を与えるプレーを持ってグラウンドで表現してもらいたい」
21年夏の東京五輪でなでしこジャパンが活躍し、プロリーグの開幕を迎えられるのか。大きな期待が寄せられる1年となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)