大迫は“トップ下”で「部分的にしか機能していない」 ブレーメンの定位置争いを独紙分析
シャルケ戦で消極的プレー、日本代表FWに厳しい視線
日本代表FW大迫勇也の所属するブレーメンは、5月30日に行われたブンデスリーガ第29節シャルケ戦に1-0で勝利し、勝ち点3を手にした。直近のリーグ戦3試合の成績は2勝1分となっており、ブンデスリーガ残留に向けてチームの調子は上向きつつあるが、その一方で大迫はレギュラーの座を失いかけている。
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前節シャルケ戦で後半開始から途中出場した大迫は、後半43分に相手GKとゴール前で1対1になるビッグチャンスを迎えたが、シュートを打たずにパスを選択。結局この場面でブレーメンは追加点をあげることができず、大迫の消極的なプレーに怒ったフロリアン・コーフェルト監督は、途中出場にもかかわらず同選手をベンチへ下げた。
現地メディアも、大迫に厳しい目を向けつつある。ブレーメンの地元紙「Weser Kurier」は、「ブレーメンでスタメン争いが起きている場所」と題した特集記事を掲載し、チーム内でのレギュラー争いについて触れている。同紙はトップ下のポジションが、大迫とMFレオナルド・ビッテンコートによって争われているが、現状ではここ3試合で2ゴールを決めて結果を出しているビッテンコートが有利と分析。大迫については、「彼はもっとディフェンスと中盤の間で体を張って、ボールをキープするべきだった」という前々節ボルシアMG戦(0-0)後にコーフェルト監督が語ったコメントを引用しながら、前節シャルケ戦でのプレーも含めて、トップ下として「部分的にしか機能していない」と指摘している。
降格圏の17位に沈むブレーメンの今後の予定は、現地時間3日にフランクフルト戦、さらに中3日で7日にヴォルフスブルク戦が組まれている。過密日程を考慮してメンバーを入れ替える可能性があり、大迫にも出場機会が回ってくるチャンスは十分にあると言える。同選手にとっては、定位置奪取に向けた重要な2試合となりそうだ。