“神童”サンチョ、プロ初ハット達成も”警告覚悟”のTシャツパフォ 人種差別へ抗議「正義の…」
ドルトムントFWサンチョがバダーボルン戦でプロ初ハットトリックを達成も…
ドルトムントのイングランド代表FWジェイドン・サンチョは現地時間5月31日に行われたブンデスリーガ第29節の敵地パダーボルン戦(6-1)でプロ初のハットトリックを達成して勝利に貢献した。得点後にはアメリカで警官が黒人男性を殺害した事件を受け、“正義”を求めるメッセージが書かれたTシャツを披露する一幕があった。
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先発出場のサンチョは1-0で迎えた後半12分にチーム2点目となるゴールを決めると、1点を返された後の同29分に追加点をマーク。そして、5-1とリードを大きく広げていた同アディショナルタイム1分にダメ押しの一撃を挙げた。これが自身プロ初のハットトリックとなった。
そんなサンチョは後半12分の1点目の直後、ユニフォームを脱ぐゴールセレブレーションで警告を受けた。インナーのシャツには手書きの文字で「Justice for George Floyd(ジョージ・フロイドのための正義)」と書かれていた。
アメリカのミネソタ州ミネアポリスで25日、白人警官が拘束した黒人男性ジョージ・フロイドさんの首を膝で押さえつけて殺害した事件が起きた。これに対してサンチョも抗議メッセージを送ったのだ。アメリカでは各自で抗議デモが行われ、それが暴動に発展するなど大きな社会問題となっている。
サンチョは試合後にツイッターを更新。「プロ初のハットトリック」と自身の活躍に言及した後、この事件によって得点や勝利を喜ぶだけではいられない複雑な胸の内を明かしている。
「自分としては複雑な気持ち。今世界で起きていることがより重要なことで、僕らはこの問題に取り組み、変化を起こす手助けをしなければならないからだ。僕らは一つになって正義のために戦わなければならない。一つになればより強くなれるはずだ」
人種差別問題はサッカー界にも根強く残る問題となっているだけに、サンチョも警告を覚悟の上で世界中にメッセージを発信していた。