久保建英、ミラン移籍実現? イタリア人番記者が太鼓判 「スタメンでプレーできる」
獲得事情は? 「本田も久保もマーケティングではなく、能力的な理由での移籍だ」
久保の移籍話浮上で注目を集めるミラン。この名門クラブで道を切り開いた日本人選手といえば、10番を背負ったMF本田圭佑(現ボタフォゴ)だ。現地では批判に晒されることも多かった本田だが、ヴィンチ氏は「本田獲得は失敗ではなかった」と断言する。
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「僕の評価は6.5(※10段階評価で10が最高)。以前のミランと違って、本田在籍時はチームにビッグプレーヤーがいなかったし、もしいたら本田はもっと活躍できたはず。それにコストゼロで連れてきた。失敗ではなかった」
当時、本田の獲得は日本市場を意識したマーケティングとも言われたが、ヴィンチ氏は否定。「ミランはマーケティングのために日本人は必要ない。本田も久保もマーケティングのためではなく、能力的な理由での移籍だ」と見ている。「イタリアでスペインリーグも見られていて、久保は知られている。評価は悪くない」と語り、久保の知名度は徐々に高まっているようだ。
「ペルージャの中田(英寿)、ミランの本田……イタリアで日本人選手たちは評価が高い。日本人は真面目で、規則を守り、プロ意識が高い。久保も高く評価している」
久保のポテンシャルを認め、加入すればミランに貢献すると考えているヴィンチ氏。日本の18歳アタッカーを巡る水面下の駆け引きは、まだまだ続きそうだ。
倉石千種
くらいし・ちぐさ/1990年よりイタリア在住。1998年に中田英寿がペルージャに移籍した時からセリエAやイタリア代表、W杯、CLをはじめ、中村俊輔、本田圭佑、長友佑都、吉田麻也、冨安健洋など日本人選手も取材。バッジョ、デル・ピエロ、トッティ、インザーギ、カカ、シェフチェンコなどビッグプレーヤーのインタビューも数多く手掛ける。サッカーのほか、水泳、スケート、テニスなど幅広く取材し、俳優ジョルジョ・アルベルタッツィ、女優イザベル・ユペール、監督ジュゼッペ・トルナトーレのインタビューも行った。