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Jリーグ、“練習試合感”を打破へ 日本のリモート応援に海外脚光「自宅から巻き込む」
無観客試合を前提にJリーグ再開へ、浦和GK西川も経験した「練習試合のような雰囲気」
新型コロナウイルスの感染拡大により世界中のサッカーが中断しているなか、すでにドイツではブンデスリーガが再開。また、イングランドやイタリア、スペインでも再開への流れができている。一方で、そのほとんどは無観客試合を前提にしたものだが、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は日本のヤマハ株式会社が開発したリモート応援システムに着目している。
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Jリーグは6月27日にJ2とJ3、7月4日にJ1の再開日を定めたが、7月10日から徐々に観客動員を認める方向とされるだけに少なくとも1試合は無観客試合が行われる。2014年にJリーグ史上初の無観客試合となったゲームを経験した浦和のGK西川周作は「どうしても練習試合のような雰囲気になってしまう」と、その所感を話していた。プロスポーツ、エンターテインメントの一環としても、盛り上がりを演出できる環境は何らかの手を打ちたい分野ではある。
それは、現在再開しているブンデスリーガや韓国のKリーグ、今後の再開が見込まれるイタリアなどでも共通の課題だ。そこでエコパスタジアムを舞台にテストされたのは「Remote Cheerer powered by SoundUD」というアプリ。これをインストールしたスマートフォンアプリなどからボタンをタップしたり声を吹き込んだりするだけで、現場に声援を届けることができるもので、スタジアムの音響設備から響くものになるという。
すでにヤマハ社は公式ホームページで、その成果に「クラブごとに送音ゾーンを分けることで観客動員時に近い雰囲気作りが行えることなどが確認することができ、感染リスクを排除しながら試合を応援できるシステムとしての有用性を検証することができました」としている。
伊メディアでの特集でも「満足のいく結果が得られたという報告があり、とにかく自宅からファンを巻き込むことを試みている発明だ」と言及。満員のスタジアムで試合が行われる環境が戻ってくるまでの間、日本で生まれた新たな取り組みに注目も集まりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)