乾所属のエイバル、無観客でも試合観戦可能な“特等席”に現地注目 「唯一無二のお庭を…」
エイバルでコーチも務めたガジャステギ氏はスタジアムを見下ろせる高層アパートで観戦
スペインのラ・リーガ(1部と2部)は、6月11日からの再開が決まった。ただし新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、無観客試合で行われるなどこれまでとはまったく違う情景が広がることになる。ファンはスタジアムに足を運ぶことはできないが、元日本代表MF乾貴士に所属するエイバルでは“試合観戦可能”な人々がいるらしいと現地紙「マルカ」が伝えている。
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エイバルの本拠地イプルーアは、満杯となっても7000人クラスとリーガ最小クラスの収容人員のスタジアムで知られる。古き良きこじんまりとしたサッカー場だが、周辺にはスタジアムを見下ろすように高層アパートが建っている。そのバルコニーからはピッチ全体を把握できる俯瞰図のような形でサッカーを見られるという。実際、そこに住んでいるシェペ・ガジャステギ氏はこのように話している。
「私が住んでいる(アパートの)7~15階は、完璧に見ることができるんだ。朝、目が覚めてバルコニーに出て、こんな唯一無二の“お庭”を楽しむことができるのは嬉しいよ。上に行けば行くほど、眺めは良くなるんだ。住人はお互い知り合っているので、以前は彼らの住まいに行って試合を見たよ」
エイバルのコーチやビジャレアルのスカウトを務めた経験もあるガジャステギ氏は、このアパートに35年間住んでいるという一方で、基本的にスタジアム観戦派だという。しかし、こんな風にも話している。
「最もバルコニーを利用するのは妻で、友人とパーティーを開催しているよ。レアル・マドリードやバルセロナ、(同じバスク地方の)レアル・ソシエダにアスレティック・ビルバオと対戦するといっぱいになるよ。キックオフ時間が早いか遅いかに応じて、チョリソーやコーヒー、ワインを出して、多くの人が詰めかけるよ」
同紙によるとエイバルと同様のスタジアムは、ラージョ・バジェカーノにも存在しているという。“ステイホーム”が叫ばれる昨今、自宅でも生のフットボールを味わえる彼らは、非常に幸せな立場であることは確かだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)